くせ毛のスタイリング
くせ毛にとって、ヘアスタイルの出来を左右するスタイリング技術は重要なものです。全体に縮毛矯正をかけている場合を除き、ブローしたり、アイロンやカーラーで巻いてスタイルを作るわけですが、くせ毛ならではのスタイリングのコツについてまとめてみましたのでご参考にされてみてください。
スタイリングの前に
くせ毛の場合は特に、スタイリング前に髪全体を充分に湿らせてください。寝ぐせがひどい場合などは、思い切ってシャワーを浴びるなど髪全体を濡らしてしまったほうが、結局はスタイリング時間が短縮できます。
ドライヤーでベースを作る
ドライヤーとハンドブローで美しいベースを作るための手順です。全体の毛流れを決めるとともに、元のくせやうねりをこの段階である程度解消しておかないと、この後のスタイル作りがうまくいきません。
スタイルの出来を左右する、とても重要な部分です。
- 髪全体を優しくタオルドライする。
- 髪の中間〜毛先を中心に、髪を保護するタイプのスタイリング剤をつける。
- 髪の根元〜中間の重なりあった部分を浮かせながらドライヤーの温風(強)を送り、おおまかに水分を飛ばす。
- ドライヤーの熱で乾かすのではなく、強めの風で余分な水分を飛ばすイメージです。
- ただし、ここで根元や中間を乾かし切ってはいけません。
- 前髪の位置や全体の分け目など、仕上げたい毛流れを作るようにドライヤーの温風(中)でハンドブローする。
- ボリュームを押さえくせを伸ばすため、髪の根元から中間にかけて軽く引っ張るようにハンドブローします。
- キューティクルをキレイに閉じさせて髪にツヤを出すために、ドライヤーは必ず斜め上からあてます。
- 大まかにブロッキングして、重なり合った髪の内側や襟足の部分などもCと同様にハンドブローする。
これでベースは出来上りですが、この段階で髪が乾き切っていてはいけません。この後のスタイル作りのため8割程度の乾かし方で仕上がるよう、ベース作りは手早く行ってください。
ブローやアイロンでスタイルを作る
ハンドブローで作ったベースにスタイルをつけていきます。その際ポイントとなる点をまとめました。
- ブローは前髪など頭の上部から始める。
- 髪は頭の上部から乾いていきます。乾き切る前に必要なブローを行ってください。
- 前髪は一度まっすぐにブローした上で、好きな流れをつける。
- 斜め前髪にしたい場合でも、まずはまっすぐにブローしてから流すと上手くいきます。
- ブローする場合は髪をブロッキングし、小さな束ごとにブラシで巻き取り、引っ張るようにブローする。
- 後頭部(上部)は斜め上方向に引っ張り、中間〜襟足部分は斜め下方向に引っ張るとブローしやすく、くせも良く伸びます。
- 後頭部のブローが苦手ながら、2〜3段に分けてマジックテープ式のカーラーで巻いて乾かす方法が便利です。
- 毛先が乾きすぎている場合やアイロンを使う場合は、必ずブローローションや専用スタイリング剤をつける。
- 髪の乾燥防止のため、仕上げに毛先を中心にトリートメント系のスタイリング剤をつける。
以上がくせ毛のスタイリングの流れとコツです。スタイリングは練習次第です。自分の髪質やくせ毛にあったスタイリング方法がわかると、ヘアスタイルの幅もぐんと広がるでしょう。
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