縮毛矯正とストレートパーマ
縮毛矯正とストレートパーマはそれぞれに進化・多様化してきたこともあり、種類によっては両者の境界がかなり曖昧に感じられるものもあります。
美容院によっても両者の区別や位置づけは様々で、メニュー上「縮毛矯正」という表現を使わず、「ストレートパーマ」〜「スーパー○○ストレート」などと効果による段階的なメニュー表示をしているところもあります。
ですが、もちろん縮毛矯正とストレートパーマは別物で、大まかに次のような違いと区別の方法があります。
効果による違い
縮毛矯正とストレートパーマをその効果で区別すると次のようになります。
本来は直毛の人がウェーブパーマなどをかけた後、それを元の直毛の状態に戻すために使用するのがストレートパーマです。「(ウェーブ)パーマ落とし」と考えればいいと思います。
くせ毛や縮毛の人がストレートパーマをかけてもくせが完全に伸びるわけではありませんし、時間の経過とともにストレートパーマの効果が落ちれば元のくせ毛・縮毛の状態に戻ってしまいます。
これに対して、くせ毛・縮毛の人が髪のくせを伸ばし直毛にするために使用するのが縮毛矯正です。通常どんなくせでもほぼ伸ばすことができ、矯正をかけた部分の髪は半永久的に直毛状態が維持されるという点で、ストレートパーマとは大きく異なります。
ただくせ毛や縮毛が根本的に改善されるわけではないため、新しく生えてくる毛髪はやはりくせ毛・縮毛のままです。ストレートの状態を維持するためには、この新しく生えてきた部分にのみ縮毛矯正をかけ続けることになります。
施術方法による違い
縮毛矯正もストレートパーマも使用する薬剤に多少の違いはありますが、共に
@還元剤(第1剤)で髪のシスチン結合を一度切断し、
A髪をまっすぐな状態にしたうえで、
B酸化剤(第2剤)で再結合させる
という原理は同じです。
両者が大きく異なるのは、@還元剤(第1剤)とB酸化剤(第2剤)のあいだに加温伸張行為が加わるか否かです。
ストレートパーマでは、@還元剤(第1剤)とB酸化剤(第2剤)のあいだに熱を加えるような処理は一切行いません。ストレーナーやコーミングなどで髪をまっすぐな状態に整えるだけです。
これに対して縮毛矯正では、@還元剤(第1剤)でシスチン結合が切断された軟らかい状態の髪に対して、アイロンやブローなどで熱を加えくせを伸ばす行為を行います。
熱を加えることで髪内部のタンパク質に構造変化を起こし、B酸化剤(第2剤)の前にストレートな状態を髪に強力に固定させているわけです。一般的にこの加温伸張行為があるものを縮毛矯正と規定して、単なるストレートパーマと区別しています。
そういう意味では、くせ毛や縮毛を伸ばすには、熱を加えないストレートパーマではなく、熱を加える縮毛矯正こそ効果があることも納得できます。
以上のことから、縮毛矯正とストレートパーマのどちらを選ぶべきか、一応の判断基準は得られるものと思います。
ですが、最近では両者ともに色々な技術が開発されていますし、美容院によっては両者の枠を超えたようなくせ毛対策メニューを扱っている場合もあります。まずは美容師とよく相談し、自分のくせや髪の状態を見極めてもらったうえで、どのような施術をするか慎重に検討すべきでしょう。
