デジタルパーマについて
数年前から話題になり始めたデジタルパーマは、その人気から今では多くの美容院がメニューに取り入れるようになりました。
「システムキュール」、「マイクロパーマ」、「デジカール」などネーミングや薬剤・機械の細かい特徴は様々ですが、いずれも基本的なしくみは同じです。
デジタルパーマと通常パーマの違い
通常のウェーブパーマとは反対に、デジタルパーマは髪が乾いているときのほうが強くウェーブが再現され、その持続性も通常のパーマより良いとされています。
これが別名・形状記憶パーマとも呼ばれるゆえんです。この画期的なウェーブを作り出す秘密は、パーマをかける行程にあります。
どのパーマも、大まかに言って次のような流れで作られます。
@還元剤(第1剤)でシスチン結合をほどき、
Aロッドで巻いて、
B酸化剤(第2剤)で形を固定する
デジタルパーマはAの段階で温度調整可能なヒートロッドを使用し、熱の力でパーマをかけます。B酸化剤(第2剤)も補助的に使用されますが、通常のパーマと決定的に異なるのは熱酸化による髪へのパーマ定着が行われている点です。
大雑把に言ってしまうと、縮毛矯正が熱でストレートの状態を髪に形状記憶させるのに対して、デジタルパーマはそのウェーブ版ということになります。
デジタルパーマのメリット
デジタルパーマのこの人気ぶりには当然理由があります。共通したメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
- ふんわりとした立体感のあるウェーブが作れる
- 通常のパーマに比べてウェーブの持ちが良い
- アイロンを使わなくても簡単にカールが作れる
- 縮毛矯正やカラーリングなどで傷んだ髪にもかけられる
特に、アイロンなしでも簡単にカールが作れるというメリットは、ここ数年のヘアスタイルの流行にマッチしていることもあり、デジタルパーマの爆発的人気を支えていると思われます。実際のスタイリングでは、指で髪をねじりながらドライヤーを使って乾かすだけでカールが再現できるそうです。
くせ毛とデジタルパーマ
私たちくせ毛に悩む女性にとっても、「縮毛矯正した髪にもかけられる」デジタルパーマは大きな衝撃でした。根元から中間までは縮毛矯正でボリュームを押さえ、中間から毛先にはデジタルパーマでウェーブをつけるといったスタイルを実現することができるようになったからです。
くせ毛の場合、自分本来の髪のくせに邪魔されるため、それよりも大きなウェーブのパーマは意味が無いとされてきました。そこで、髪全体に強いくせがある場合は、スパッとストレートにするか、くせよりも強いウェーブパーマをかけてしまうか、日々のスタイリングに時間をかけるか・・・、基本的にはそのような対応策しかなかったのです。
それがデジタルパーマの出現で、くせ毛であっても流行のヘアスタイルを自由に楽しむための選択肢が増えたわけです。
ただし、ベースのくせ毛にいきなり大きな巻き髪風のデジタルパーマをかけるのは、やはり難しいようです。デジタルパーマも一つの手段だと考えて、なりたいスタイルに近づけるよう美容師との相談が必要です。
デジタルパーマのデメリット
美容院によっては良いことばかりが宣伝されがちなデジタルパーマですが、もちろんデメリットもあります。
ある程度の髪の長さや毛先の厚み(シャギーが入りすぎていない状態)がないと美しいカールが作れないことや、一度かけてしまうとヘアスタイルチェンジにそれなりの技術が必要になることなどが挙げられます。
くせ毛と関係の深いところで言うと、やはり髪へのダメージが心配です。「進化した新しいパーマ」というようなキャッチコピーは、あくまでもウェーブの持続性・再現性に関するものです。
従来のパーマ同様、還元剤(第1剤)の強さや放置時間について美容師の適切な判断がなければ、パーマによって髪がダメージを受けることに変わりはありません。
さらにデジタルパーマの場合は、ヒートロッドによる過度の加熱で髪を傷めるリスクもあるのです。元のくせや髪質から希望するヘアスタイルの実現が可能かどうかも含め、しっかりした技術の美容院・美容師に相談すべきでしょう。
